写真家(フォトグラファー)の三脚について<三脚選びの参考>

三脚について

三脚に求める性能とは!?おさえておきたいポイント‍

まず、三脚選びで最初に考えること。。

用途です。

どういったシチュエーションで使いたいのか?

なぜ必要なのか?

最初に言っておきますが、1つの三脚ですべてのシチュエーションをカバーするのは少々無理があり、いろいろな撮影に挑むには非効率です。

かく言う僕も大小、用途別に10脚以上も所有しています。

いらない買い物もいっぱいしました。

しかしながら、これしか撮りません!○○専門なので大丈夫!など撮影条件や被写体が限られている場合などはこの限りではないと思いますが、僕の様にいろんな物を撮りたい方はメインの三脚が2つ3つあった方が無理なく扱えて嫌になりません。

とは言ってもいきなり何脚も購入するのもどうかと思うので、オールラウンダーな僕が一番使っている超オールマイティな万能三脚をご紹介します。

と、その前に・・

万能三脚を選ぶ上で重要なポイントをスペックごとに見ていきましょう。

必ず確認しておきたい三脚のスペック

全高(エレベーターを下げた状態)|アイレベル対応三脚!とは!?

tripod-illustration

これは雲台のあるなしで変わってきますが、重要なのは「アイレベル」

ちょうど三脚の脚を全伸状態にしてカメラをセットし、ファインダーが目の高さに来るかどうか?なのですが、、

正確には目の高さより少し低いくらいがいいです。背伸びは避けたいですよね。

まぁ、あまり神経質にならなくていいと思います。

何故なら載せる雲台やカメラ、バッテリーグリップなんかでもアイレベルは変わってしまいます。

だいたいで低め。これがベストです。

僕的にはアイレベルよりマウスレベル(口)くらいを基準に選ばれると扱いやすいかと思います。

補足ですが、エレベーターを伸ばしてアイレベル(マウスレベル)。これはなしです。

不安定になりますし、毎回エレベーターを調節するのは面倒です。

最低地上高(エレベーターを外した状態)|ローアングル対応三脚!

tripod-lowangle

もちろんより低い方が良いです。花撮りをされる方などは特に重要です。

あと、エレベーターの脱着がスムーズに行えるかも確認しておきましょう。

後ほど三脚の段数についてふれますが、ローアングルでは3段よりも4段の方が縮めた時により脚が短いので扱いやすいです。花撮りメインの方はこの辺りも考慮されるとよいです。

縮長・段数・パイプ|三脚の堅牢性と収納性はトレードオフ

持ち運びのことを考えると縮長は短くコンパクトな方がいいですが、アイレベルに対応する三脚となるとそこそこ大きくなります。そこで段数を3段ではなく4段を選ばれると縮長は短くなります。

ですが、ロック機構が3つ増えるので操作は面倒になります。3段の方が4段より堅牢にできており、最大部分のパイプ径が同じでも耐荷重は段数の少ない方が上です。(最小部分のパイプ径は4段の方が一回り細くなります)

例えカタログ値が同じ耐荷重でも厳密には違ってくるはずです。

tripod-3

実際に手に取って見れるなら一番下の一番細いパイプ部分を確認してください。

可能であれば全伸状態で三脚を立てて上に手を添えてみると耐荷重の雰囲気が掴めると思います。

その際はあまり強く押さえつけたりしないでくださいね。

まぁ、立派な三脚なら少々押さえつけたってビクともしませんが・・。

同じモデルでも3段と4段のラインナップがある場合が多いので大いに悩んでください。

旅行用などで縮長優先なら4段

普段使いの万能三脚なら操作性と安定性で優る3段をおすすめします

パイプ径も大きさや重量の許せる範囲でなるべく太い物を選びましょう。

振れたら三脚の意味ないですから・・

重量|三脚の安定性と機動力もトレードオフ

自分が持ち運べるであろう重さ。

一概に軽いが正義とならないのが三脚の奥深さであり選択の悩み処です。

ちなみに僕は1日歩き回るとして雲台も含めて3キロくらいまでなら問題ない人です。

ストラップを幅の広いものにして肩に掛かる負担を和らげるなどの工夫もいいと思います。

あと個人的には三脚ケースは要らないと思っています。三脚を買うと豪華な収納バッグが付いてくるものもありますが、一度も使ったことがありません。

三脚にストラップを直付けしての肩掛け。このスタイルが撮影には一番です。カメラとストラップの関係と同じと思ってください。いちいちケースから出すなんて撮影意欲が削がれそうです。思い立った時にすぐにセットできること。これが大事です。

tripod-strap

ただ三脚を肩から吊るしているだけなので、傷とか付けないように気遣いは必要です

傷だらけの三脚もワイルドでカッコイイですが・・

ちなみに肩掛けの際は雲台側が下になります。

材質|安価なアルミと高価なカーボン、どっちがいいの?

結論から申しますとどちらとも言えません。。

あぁ、三脚って難しい。

要は使い処です。

アルミは重いが安価。ただ重いは三脚の場合、状況によってはメリットになります。安価はメリット以外の何者でもありませんね。

カーボンは軽いが高価。アルミの逆ってことになります。耐荷重が10キロ以上のある程度大きな三脚なら軽いカーボンが高価でもオススメです。アルミの大型三脚はホントにびっくりするくらい重いです。。逆に小型の三脚はもともと軽いのでわざわざ高価なカーボンにする必要もないと僕は考えています。三脚にはある程度の重さが必要なのです。軽過ぎると重心が高くなり不安定になります。風もあまく見てはいけません。振れ(ブレ)ます。長秒露光時は三脚ストラップも折りたたんでゴムバンドで縛るようにしています。ストラップが風を受けても三脚に響くからです。

大きな三脚以外はあまりお勧めしないカーボンですが、軽い以外にアルミより優れた特性もあります。冬場に冷たくないことです。これは思うより体感すると大きなメリットです。ですがアルミでも三脚の脚に巻物をする。手袋をする。これで冷たさを和らげることはできます。

それ以外にカーボンは振動減衰性(振動を素早く吸収する)が良いことが上げられていますが、アルミの重さがブラさない性能になるのでここは引き分けでいいかと僕は考えます。

補足として。。

三脚にザックなどの重りを吊るし、カーボンの軽さからくるデメリットを補う方法もあります。(もちろんアルミの三脚も同様の方法で耐震性能の向上を図れます)

小型三脚はアルミ、大型三脚はカーボンがお勧めです。

中型三脚に関しては個々の重さに対する許容範囲と価格を考えて選択するとよいでしょう。

雲台(うんだい)|3WAY雲台と自由雲台、どっちがいいの?

一般的には3WAY雲台が標準装備されている三脚が多いと思います。

特に安価な三脚は雲台自体を交換できないものもありますので注意してください。そのような三脚は雲台の精度も悪く。構図を決めるのにとても時間がかかり、次第に三脚を使うことすら嫌になると思います。

それではそれぞれの特徴を見ていきましょう。

SLIK SH-909

3WAY雲台

ゆっくり落ち着いて厳密に構図を決めて撮影するのに向いています。その名の通り上下(チルト)、左右(水平パン)、左右の角度(サイドチルト)調整と3つの操作を独立したハンドルによって操作します。それぞれが独立操作ゆえに1つ1つを確実に合わせることができるのが最大のメリットです。

得意分野:風景写真

SHIRUI K-40X

自由雲台(ボールヘッド)

1つのダイヤルでその名の通り上下左右傾き、つまりは全方向フリーになるので素早い構図セットができます。ただし、3方向すべてがフリーになるので調整の際は例え水平が出ていたとしても上下の角度が悪ければ、それを調整するために水平もフリーになってしまい再調整が必要になります。要するに3方向すべてを同時に合わす必要があります

ただし、高機能な雲台では水平パンだけを独立して動かせるものもあります。パノラマ写真とかの合成に便利ですね。

得意分野:動きもの(スポーツ、野生動物など)

とまぁ基本的なことを書きましたが、最終的には撮影者の好みや性格による部分もおおきいかと思います。落ち着きのある人は3WAY。せっかちな人は自由雲台とかでもありだと思います。

他にもいろんな種類があり、野鳥撮影をやっていると自然?とジンバル雲台や機械式ビデオ雲台のザハトラーなども気になってくるでしょう。

でも、いきなりこれらに手を出す人っているのかな?

これだとでっかい三脚に決定ですね・・

まとめ

三脚選びはトレードオフの連続です。一方を望めばもう片方が犠牲になる。全部入りの三脚なんてないんです。。悲しいことに。

ないんですが、、僕が一番使っているオールラウンドな万能三脚を参考にどうぞ。

まぁ、冒頭から写真にでているヤツなんですが・・ほぼ上に書いている条件を満たしています。

Gitzo(ジッツオ)マウンテニア GT3532

3型3段のカーボン三脚で、雲台は別売り。

雲台は

SHIRUI K-30X

ジッツオは高いですが、ヨドバシカメラのマルチメディア梅田でおさわりして納得の即買いでした。所有しているだけで嬉しくなる謎の魔力付きです。

シルイの雲台はコストパフォーマンスが非常に高いです。いろいろあってシルイの自由雲台だけで5つも持っています。

何にせよ用途や載せる機材によって三脚のベストチョイスは変わります

ミラーレスなのかレフ機なのか?

レンズの大きさなんかは特に重要です。ご自分が載せる機材をよく考えて選択してください。

それでは撮影も三脚選びも楽しんでください。

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